運気の流れ
大運と大運天中殺
大運(たいうん)は、10年ごとに切り替わる長期の運気です。人生を10年単位の章に分けて、それぞれの時期にどんなテーマがめぐってくるかを読みます。
立運——大運が始まる年齢
大運が最初に切り替わる年齢を「立運(りつうん)」と呼び、生まれた日と節入り日との間の日数から計算します(1〜10歳)。それより前の期間は、月柱の干支で読みます。以降は10年ごとに干支が切り替わっていきます。
順行と逆行
大運の干支の進み方には、順に進む「順行」と逆に戻る「逆行」の2通りがあり、性別と生まれ年の干支の陰陽の組み合わせで決まります。進む向きが違うだけで、どちらが良い悪いということはありません。
季節のように読む
大運の十二支は、春(寅・卯・辰)、夏(巳・午・未)、秋(申・酉・戌)、冬(亥・子・丑)の4つの季節に分けられます。春は守備(守る)、夏は伝達(伝える)、秋は攻撃(動く)、冬は習得(学ぶ)というように、それぞれの季節で強まるテーマがあるとされます。これは十大主星の「5つの本能」と同じ考え方です。いまの10年がどの季節にあたるかを知ると、大きな流れがつかみやすくなります。
大運天中殺——20年ほど続く長期の天中殺
大運天中殺(たいうんてんちゅうさつ)は、10年ごとに切り替わる大運に、自分の天中殺の支がめぐってくる期間です。基本は続く2区切り=20年間。誰にでもあるものではなく、めぐってくる人とめぐってこない人がいます。
年運の天中殺は12年に2年、誰にでも回ってきます。大運天中殺はそれとは別のもので、期間が長く、意味も違います。算命学では、本人の力量とは関係なく運が上向く時期——「福の神」がついているような期間として説かれます。
計算結果のどこに出ているか
「04 大運」の表の、いちばん右の「備考」の列です。あてはまる区切りの行に「大運天中殺」と表示されます。時期がずれてめぐっている場合は、その理由もあわせて表示されます。備考に何も出ていなければ、大運天中殺はめぐってこないタイプです。ないことが悪いわけではありません。
20年をひとかたまりで読む
大運の10年ずつの区切りを「旬(じゅん)」と呼びます。立運の年齢から第1旬が始まり、第2旬、第3旬……と進みます。大運天中殺は、この旬2つ分=20年がひとかたまりになるのが基本の形です(大運の進む向きの都合で、片方の支しかめぐらないこともあります)。
ただし第1旬に成立したときだけ、時期がずれる約束事があります。人生の最初の区切りは本人がまだ幼く、恩恵を受け取りようがないため、時期が先へずれると考えるからです。図の2段目が「繰り下がり」、3段目が「繰り上がり」のかたちです。
時期がずれる約束事
| 種類 | 成立する条件 | めぐる時期 |
|---|---|---|
| 繰り下がり① | 第1旬に天中殺の支がめぐる | 本来の期間に加えて、その直後の2旬(20年)も |
| 繰り下がり② | 第1旬の干支が甲戌・乙亥(日座天中殺の干支) | 第3旬・第4旬 |
| 繰り下がり③ | 第1旬の干が命式の十干と干合し、変化した先が甲戌・乙亥になる | 第3旬・第4旬 |
| 繰り上がり④〜⑦ | 第1旬が命式の年・月・日のどれかと天剋地冲・納音・律音・大半会になる | 第3旬・第4旬 |
複数あてはまる場合も、上から順に最初に成立した一つだけを使います。第1旬以外の区切りに本来の大運天中殺がある場合は、そちらはそのまま生きるので、離れた二つの時期にめぐることもあります。天剋地冲・納音・律音・大半会という四つの関係は位相法の一部です。かたちは「位相法とは」の記事にまとめています。
何が起きやすいとされるか
仕事・お金・人の縁などが、本人の実力とは別のところで上向きやすい期間とされます。ただし恩恵を受け取りやすいのは、自分で仕掛けられる立場の人——事業をしている人や自由業の人です。会社に勤めている人、家庭を守っている人、退職した人、まだ保護されている子供の場合は、本人ではなく家族のほうへ恩恵が移りやすいと説かれます。妻の大運天中殺の時期に夫の仕事が伸びる、子供の大運天中殺の時期に親の事業が広がる、といった形です。
どう活かすか
- 20年で終わる期間なので、その中で形になる大きさのことに挑む
- 実力を磨き続ける。他人任せにしていると上向きにくいとされる
- 入り口と出口は前後5年ほどずれることがある。終わりが近づいたらペースを落として整える
- 守護神がめぐる年はスムーズ、忌神がめぐる年は慎重に。大運天中殺の期間中でも忌神がついていると苦労するとされる
上がり幅は生き方によって差が出るとされます。お金や体といった現実的なものを追う人ほど振れ幅が大きく、学びや精神的なものを大切にする人は運気の高低が小さい、という説き方です。
反転大運天中殺
大運天中殺の期間中に、その大運の干支が命式の柱と大半会になる形を「反転大運天中殺」と呼びます。抑える力(天中殺)と広げる力(大半会)が同時にはたらくため、動いても空回りしやすいとされます。入ってから5〜6年で抜けると言われます。備考の列には「反転大運天中殺」と表示されます。
めぐる時期による違い
| 時期 | 区切り | 出やすいかたち |
|---|---|---|
| 初年期 | 第1〜2旬 | 進学・留学・祖父母のもとで育つなど、早くに親元を離れる形 |
| 中年期 | 第3〜4旬 | 影響がもっとも大きい時期。仕事や経済の形として出やすい |
| 晩年期 | 第5旬以降 | 人との関わり方や距離の取り方が変わりやすい |
読むときの注意
約束事の扱いには流派差があります。当サイトは『基礎からわかる 算命学の完全独習』第五章の方式で計算しています。また、大運天中殺があるかないかで人生の良し悪しが決まるわけではありません。めぐってくる人には仕掛けどきの目印になり、めぐってこない人は大運の季節や年運の波で読む、という違いです。
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