算命学の窓

算命学の基本

算命学とは(陰陽論と五行論)

算命学は、中国で生まれた「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」をもとにした運命学です。生年月日を昔ながらの暦(干支暦)に置き換えて、生まれ持った性質・宿命・性格・適性を読み解きます。星の位置を見るのではなく、自然界に見られる決まりごとを人にあてはめて考えるのが特徴です。

このページでは、算命学のいちばん土台にある2つの考え方——陰陽論と五行論——を、図をたどりながら順に見ていきます。ここが分かると、命式に出てくる言葉のほとんどが、この2つの組み合わせでできていることが見えてきます。

陰陽論 ── すべてを2つに分けて考える

陰陽論は、世の中のあらゆるものを陰と陽の2つに分けてとらえる考え方です。昼と夜、夏と冬、動と静のように、片方だけでは成り立たず、必ず対になっています。陰陽は良し悪しではなく、向きの違いです。陽は外に出ていく力、陰は内にたくわえる力とされます。

算命学で使う十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)も、すべて陰と陽に振り分けられています。十二支なら、子から順に陽・陰・陽・陰……と交互に並びます。

  • 陽(子・寅・辰・午・申・戌)/白=陰(丑・卯・巳・未・酉・亥)
十二支の陰陽。子を真上にして時計回りに並べると、ひとつおきに陽と陰が入れかわる

五行論 ── すべてを5つの気に分ける

五行論は、あらゆるものを木・火・土・金・水(もっかどごんすい)の5つの気に分けてとらえる考え方です。物だけでなく、季節・方位・人の性質まで、この5つに割り当てます。

大切なのは5つの内訳そのものより、5つのあいだにある関係のほうです。関係は「相生」と「相剋」の2種類あります。

相生 ── となりを生み、育てる

  • 相生(そうじょう)=となりを生む・育てる
相生の輪。木→火→土→金→水→木と、時計回りにとなりを生んでいく
関係自然界でいうと
木 → 火木は燃えて火を生む
火 → 土火は土(灰)を生む
土 → 金土は金を生む
金 → 水金は水に交わり増える
水 → 木水は木を育てる

相生(そうじょう)は、となりあう気が順ぐりに力を渡していく関係です。輪になっているので、どこかで行き止まりになることはありません。

相剋 ── ひとつ飛ばしで抑える

  • 相剋(そうこく)=ひとつ飛ばしで抑える
相剋の星形。ひとつ飛ばしの相手に向かう。線を結ぶと星の形になる
関係自然界でいうと
木 → 土木は土の養分を得る
土 → 水土は水を汚す
水 → 火水は火を消す
火 → 金火は金を溶かす
金 → 木金は木を刈る

相剋(そうこく)は、ひとつ飛ばしの相手を抑える関係です。抑えるといっても悪い意味ではなく、伸びすぎを止めて形を整える働きとされます。

2つを重ねたものが五行の関係図

  • 相生(生む・育てる)
  • 相剋(抑える・削る)
相生(実線)と相剋(点線)を重ねたもの。算命学の図の多くは、この関係が土台になっている

生む力と抑える力が同時に働くことで、5つの気は増えすぎず減りすぎず、たがいに釣り合います。算命学が命式の「バランス」を見るのは、この釣り合いを見ているということです。

陰陽と五行を掛け合わせると十干十二支になる

5つの気を、それぞれ陽と陰に分けると5×2で10になります。これが十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)です。同じ木でも、陽の木である甲は太い樹木、陰の木である乙は草花、というように姿が変わります。十二支も同じように五行へ割り当てられます。

  • 木(寅・卯)
  • 火(巳・午)
  • 土(丑・辰・未・戌)
  • 金(申・酉)
  • 水(亥・子)
十二支の五行。土だけは1か所にまとまらず、丑・辰・未・戌の4か所に散らばる

土が4か所に分かれているのは、土が季節と季節のつなぎ目にあたるからです。この期間を土用(どよう)といい、立春・立夏・立秋・立冬それぞれの直前およそ18日間ずつ、1年に4回あります。

五行陽(十干・十二支)陰(十干・十二支)自然界のたとえ(陽/陰)
甲(きのえ)・寅乙(きのと)・卯樹木・建材/草木・草花・果実
丙(ひのえ)・午丁(ひのと)・巳太陽/人工の火・月
戊(つちのえ)・辰・戌己(つちのと)・丑・未山岳/田園・街・村
庚(かのえ)・申辛(かのと)・酉鉄鋼・武器/宝石
壬(みずのえ)・子癸(みずのと)・亥海・大河/雨・露・雪

十干は空間をあらわし、十二支は時間をあらわす

十干と十二支は、同じように並んだ記号に見えますが、受け持っている役割が違います。陰陽と五行を掛け合わせてできた十干は、世の中のものごとの姿——空間を表します。いっぽう十二支は、1年を12か月に分けるように、めぐっていく時間を表します。

この2つを1組にして、年や日に名前をつけたものが干支です。甲子、乙丑、丙寅……と順に組ませていくと、10と12の組み合わせは60通りで一周します。これが六十干支で、年でいえば60年、日でいえば60日で元の組み合わせに戻ります。数え年61歳の還暦を「暦が還る」と書くのは、生まれた年の干支に戻ってくるからです。

ここで、十干は10、十二支は12なので、そろえて組ませていくと必ず2つの支が余ります。時間はあるのに空間が欠けたこの2つ分から、天中殺という考え方が出てきます。くわしくは「天中殺とは」のページにまとめました。

五行は人の本能にも対応する

五行は自然界のものだけでなく、人の内側の働きにも当てはめられます。命式に出てくる十大主星は、この五行と陰陽の組み合わせから決まります。

五行本能人の行いでいうと(陽/陰)十大主星(陽/陰)季節・方位
守備本能自我・独立独歩/和合・協調貫索星/石門星春・東
伝達本能大衆への伝達・自由表現/孤独・自己表現鳳閣星/調舒星夏・南
引力本能権力・奉仕・愛/蓄積・準備禄存星/司禄星土用・中央
攻撃本能闘争・前進力/大義ある戦い・勇気車騎星/牽牛星秋・西
習得本能改革の知恵/伝統の知恵龍高星/玉堂星冬・北

5つの本能を誰もが同じだけ持っているわけではなく、多い本能と少ない本能の偏りが、その人らしさになるとされます。本能ごとのくわしい話は「十大主星とは」のページにまとめています。

ここから命式になる

生年月日を干支暦に置き換えると、年・月・日それぞれに十干と十二支の組み合わせ(干支)が割り当てられます。その干支が持つ五行と陰陽を、ここまでの関係にあてはめて読んでいくのが命式です。次は「算命学の命式とは」へ進んでください。

あわせて読む:算命学の命式とは十大主星とは天中殺とは・過ごし方位相法とは(合法・散法・特殊な位相法)

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